人が砂のように溶けていく・・・


  •  朝は人が灰のように



朝の通勤。山から下りて駅に向かう。最近は真正面に朝日。随分と低い。いつの間にか位置も変わった。冬が近づいている。

旧暦では、もうすぐ冬。当たり前の変化。逆光で道路のマンホールは黄金色。駅から歩いてくる人がいる。逆光で影しか見えない。

光の中に溶けている。いや、人が砂になっていく錯覚。生きている、生物であることが不思議に感じる瞬間。

そんなことを感じながら満員電車に乗る。乗り継ぎ駅。降りると周りの大人たちの目が狩りをしている猟師のように鋭いことに気づく。

朝からなんて不機嫌な顔なんだ…

自分もそうなのか?と心配になる。

電車を乗り換え、車内を見渡すと周りはスマホを見ている人ばかり。冷静に考えるとおかしな時代になったもんだ。

ぼーとしている人、本を読んでいる人は少ない。

今(時)の人は何を考えているんだろう。朝はヘンな顔だ。

会社に着くと杭の偽装の話ばかりだ。

ぼーと聞いていたが、法律でいくら厳しくしても意味ない。法律で人の気持ちなんて決められない。それなのに法律に期待している。一定のルール位は敷けるのかもしれないが、人間はそんな生き物じゃない。

今は、いかに生きるかであり、どう死ぬなんて考えられない。灰になることも。生きていることが不思議なのに。