Nikon F

 ニコン カメラ


Fマウント(一眼レフ)は、Nikon F(昭和34(1959)年6月発売)から始まりました。
現在もニコンはマウントを変えていません。古いレンズに今のカメラ。新しいレンズに古いカメラ。組み合わせが複雑になっています。

々なレンズ(広角、超望遠、マクロ、魚眼等々)を色々なカメラで撮るのが、(一眼レフ最大の)楽しみです。

高級コンデジが高機能化していく現在、これだけが特徴になるかもしれませんね。

カメラマウントは、カメラとレンズを物理的に取り付け、絞りとピントを合わせるもの。

初のFマウント(ニコンF)は、内蔵露出計(又は外付けの露出計)との連動のみでした。自動露出(AE機能)はなく、単純でした。

その後、 
・TTL測光 
・自動露出
・オートフォーカス 
・超音波モーター内蔵 
・手ブレ補正などなど…

をマウント変更せず、(後付けで)追加され続け現在に至ります。結果、(新・旧)カメラ × (新・旧)レンズの組み合わせで制約(装着不可、露出計不動、AF不動)があります。

(他社のように)その都度、新規のマウントを作れば、組み合わせは明確です。でも、古いカメラに最新レンズが付き、逆に古いレンズを最新機種につけられる可能性がニコンにはあります。


ニコンのレンズは、 
・露出計との連動 
・露出の自動化(AE) 
・電子化及びAF化 
・手ブレ補正 
の追加の順に進化をしています。


①連動爪(カニ爪)付きオートニッコール

59年6月~70年代前半(最初期)のマニュアルレンズ。 
絞りリングに「カニの爪」形状の露出計連動部品付き。カメラ側に爪が付くものが備えられたカメラ用。デジタル一眼レフでは、D40、D3200、D5100などには付きます(露出計は作動せず)が、他のデジタル一眼には物理的に装着出来ない。


②Aiレンズ(77年~Aiニッコール 開放F値自動補正方式)

③Ai-Sレンズ(Aiニッコール(Sタイプ) 80年~)

Ai方式のレンズ後部には、絞り値をボディに伝える露出計連動ガイドと、レンズの開放F値を伝える開放F値連動ガイドが追加されてます。
(絞りリングの一部を切り欠き、カメラ本体側レバーに引っ掛かけ、露出計に絞り値を伝える方式。)

Ai-SはプログラムAE(自動露出)に対応(改造Aiは絞りリングを切削して切り欠きを作ったレンズ)のMFレンズ。

「Nikon F2 Photomic A」以降のAi対応フィルムカメラ、一部のAi対応デジタル一眼レフで露出計が作動。
(Ai対応のカメラ以外は、デジタル一眼レフを含めて装着出来るようですが露出計は不作動。)

露出計連動ガイドは、レンズ名に”Ai”を含むCPU内蔵AFレンズにも、一部の例外を除き、互換性保持で残されています。


④CPU電子化AFレンズ(86年4月~ オートフォーカスレンズ)
マウント左下部にAFカップリング、CPUを内蔵し電子接点。以降のニッコールレンズには全てCPU内蔵(AF/MF、モーター内蔵/非内蔵、手ぶれ補正付、Gタイプ/Dタイプ、DXレンズ/FXレンズ)。

AFレンズにはモーター内蔵型(超音波モーター(AF-S)、コアレスモーター(AF-I))と非内蔵がある。

内蔵型は、F4以降のフィルムカメラとPRONEA、全デジタル一眼レフで使用可。

D40/D5100等(ボディ内AFモーターがない一眼レフ)は、このモーター内蔵型レンズ以外ではAFが使えない。

非内蔵型は、F-401以降のAFフィルムカメラと、デジタル一眼レフで使用可(一部機種除く)。


⑤AF-Dタイプレンズ(92年9月~)  
(CPUに加えて、撮影距離エンコーダーの付加機能を追加。大抵がAF。デジカメはすべて可)


⑥超音波モーター内蔵レンズ(AF-Sレンズ)  
CPU内蔵。距離エンコーダー内蔵のDタイプ。絞りリングのあるレンズタイプと、絞りリングがないGタイプ。
AF-Sレンズは、全てのデジタル一眼レフで”制限なく”使用可能。


⑦手ブレ補正機構搭載レンズ(00年~ VR搭載レンズ) 
 1本を除き全て非Ai、CPU内蔵、Gタイプレンズ。


⑧Gタイプレンズ(01年3月~)   
絞りリング省略。全てのデジカメ可。古いフィルムカメラは一部不可。全てCPU内蔵。距離エンコーダー内蔵。
ボディ側で絞りをコントロールできない古いフィルムカメラでは使えない機種もある。


⑨DXレンズ(APS-C用。03年6月~) 
APS-C用。35mmフィルムカメラ、FXフォーマットカメラでは四隅がケラレる(クロップ機能搭載はクロップで使用可)。 
全てCPU内蔵、AF、非Ai、Gタイプ。

⑩電磁駆動絞り搭載レンズ(08年2月~ ) 
 レンズ絞りを、レンズ内のステッピングモーターで駆動。 


初はレンズの絞り値は「カニ爪」を使ってカメラ内蔵露出計に伝えていました。

次に、より簡便な「Ai方式」(レンズ絞りの一部を切り欠き、カメラレバーに引っ掛かる)で露出計と連動。

さらに改良版「Ai-S(露出自動(AE)レンズ」により、レバー類がレンズ後部に追加。

その後、これまでのMF・機械式から、CPU内蔵の電子接点付きでカメラとレンズ間の情報伝達を行なうレンズが発売(86年4月以降、全てCPUが内蔵)。全てのデジタル一眼レフに装着でき、露出計が作動。

但し、D40、D5100などAFカップリングがないカメラは、 AF駆動用のSWM (超音波モーター) を内蔵したレンズのみでAF可。



【Fマウント】

・形式 3つ爪バヨネット(装着角 左回転約58度) 
・マウント内径 44mm (135フォーマット(35mmフィルム)の対角線長43.26mmが入り切るサイズ) 
・マウント外径 56mm/57mm 昭和61(1986)~ 
・マウント幅 4.5mm/5.0mm 昭和61(1986)~ 
・フランジバック 46.5mm 
・材質 ステンレス(Nikon F、F2、F3) 、真鍮クロムメッキ(他) 
・マウント原点は、レンジファインダー機のニコンSマウント
(コンタックスマウントのコピー)。


【レンズタイプ】

・Gタイプレンズ 
CPU内蔵、AF、非Ai、Dタイプ。(モーター内蔵/非内蔵の両タイプ)

・Dタイプレンズ 
CPU内蔵、Ai-Sタイプ。(但しPC/PC-Eレンズは除く。モーター内蔵/非内蔵、AF/MFの両タイプ)

・AFレンズ 
CPUタイプ(但しF3AF用レンズは除く)。Ai-S/非Ai、モーター内蔵/非内蔵、Gタイプ/Dタイプ/非Dタイプ各タイプ。

・AF-Sレンズ 
CPU内蔵AFレンズ、Dタイプ、Gタイプ/DXレンズ/非DXレンズ(FXレンズ)の各タイプ。

・AF-Iレンズ 
CPU内蔵、絞りリング付き。FX・4本のみ。

・F3AF用レンズ 
AF-Iレンズと同様にコアレスモーターを内蔵し電子接点有り。非CPUレンズ。

・VR搭載レンズ 
1本を除き全て非Ai、CPU内蔵、Gタイプ。(AI AF VR Zoom-Nikkor ED 80-400mm F4.5-5.6DのみDタイプ)

・DXタイプ 
全てCPU内蔵、AF、非Ai、Gタイプ。(モーター非内蔵の「AF DX フィッシュアイ Nikkor ED 10.5mm F2.8G」以外は全てAF-Sタイプ)

・CPU内蔵タイプ 
AFレンズ(但しF3AF用レンズは除く)、マニュアルフォーカスのDタイプレンズ(PC、PC-Eレンズ)、Ai-Pレンズ。

・MFレンズ 
PC(パースペクティブコントロール)レンズとAi-Pレンズを除き、CPUを内蔵していない。 

Ai-SタイプではないAi方式のレンズは全てMF(マニュアルフォーカス)レンズであり、CPUも非内蔵。

Aiタイプのレンズには、CPU搭載と非搭載の(ネイティブAi)レンズが存在。